スティーヴン・フェルヘルスト 「トロンボーン四重奏曲第１番」 Steven Verhelst "Trombone Quartet No.1" for Jorgen, Joseph, Michel & Stefan - the World Trombone Quartet 作曲：S.フェルヘルスト 出版：Muzix この「トロンボーン四重奏曲第１番」は「ワールド・トロンボーン・カルテット」の委嘱によって誕生しました。ユルゲン・ファン・ライエン、ジョゼフ・アレッシ、ミシェル・ベッケ、シュテファン・シュルツの４名が、そのファーストアルバムにこの曲を収録しています。 https://takashibroshop.stores.jp/items/57dd6e05100315649b00b216 カルテットは３つの異なる楽章でその真価を発揮します。 第１楽章は英雄的なキャラクターを持つ、典型的なオープニング・ピースです。それでいながら決して金管コテコテのファンファーレというわけではなく、叙情的な線による書法で、おとぎ話の冒頭のような感覚かもしれません。 第２楽章は頻繁に短調と長調とを行き来しながら、「ケルト系」のムードを漂わせます。 第３楽章ではトロンボーンという楽器のテクニカルな側面がフィーチャーされます。８分の１２拍子の動きの中で主題が展開され、華々しいフィナーレへと向かいます。 （作曲者Steven Verhelst：文／品川隆：和訳）