「フラジャイル」はヨーロピアン・トロンボーン・フェスティヴァル「スライドファクトリー」2017のために作曲され、ブラント・アッテマ、マーク・ボーンストラ、マライン・ミヒールセン、ロメルト・フルーンホフの4名が初演しました。 短いイントロ部分に続いて「死のマーチ」がその行進を始め、重々しいしんみりとしたメロディが流れます。 決してほかの楽器では成しえないほどに、この4本の楽器の音色はブレンドします。低くて深い音域ですが、旋律的な感覚は健在です。 死のマーチが終わりに近づくと、2本の低音パートが バッハばりのインタヴェンションを提示します。それに次ぐ場面では、絶対的なテクニックと旋律的な歌心の両方が要求されます。 ２つの主題はお互いに組み合わさって響きます。各パートはその潜在能力のすべてを発揮しながらフィナーレへと向かいます。 この「フラジャイル」は4本のコントラバス・トロンボーンで演奏可能で、元々はその想定で作曲されています。 一方、バストロンボーンを交えて演奏することも可能で、その場合はこの挑戦的な作品により”フラジャイルさ”（繊細さ）が加わりますね。 approx. 5'30" サンプル： https://www.youtube.com/watch?v=KCrWpisT4sI